迎賓館コンサートにて
昨日の迎賓館コンサートでは、前半の最後に突然「偽善者」と、言葉が出ました。唐突でしたが、はっきりした口調で聞こえたのです。休憩時間中は、ずっとそのことを考えていました。
善い人を偽る者、本当は違うということ
善い人って何だろう、善い人であるべきなのか。
自分に嘘をついてまで取り繕う必要があるのか。
いや、何よりも自分に偽っているのではないか。次から次へと思いが巡ります。
これ以上、頭が悪くならないようにと、先生が演奏される中で、なぜこんな時に、よりによってと思う位に、次から次へと色々な断片が頭の中に飛び出します。短い夢を見ているように忙しなく、意識が朦朧としてくるのです。慌てて目を開ければ、先生が演奏される姿が見え、自分の有り様が情けなくなりながらも、意識ではどうにもなりません。じたばたと慌てふためき、押さえつけようとすればする程辛いのです。
高麗さんが以前、「自分の命に偽ることも嘘つき」と仰いました。先生が「嘘つきは駄目」と仰った時です。偽善者は、タチの悪い嘘つきです。今、自分と向かい合わないと、とんでもないことになります。迎賓館コンサートで、はっきりと気づきました。ありがとうございます。