迎賓館にて
迎賓館に着くと金木犀の良い香りがどこからともなく漂ってきました。心地よい風に乗って漂う香りは秋の訪れを感じさせます。
迎賓館でのピアノの音はとても迫力があり、自分の身体を支えているのもやっとだったりすることもあったのでちょっと始まる前はドキドキしてしまいます。今日はちょっと目を開けているのが辛い状態でした。しばらくすると、先生の背後に、上から下へと雫の様に落ちていく黒い玉のようなものが見え、その後、私の目の前を黒いものが左から右へと通り過ぎ去っていったのです。一体何が起きているのかと思い驚きながらも、自分がいるこの世は何層もの階層でできてるの?ということを感じました。
途中からようやく目を開けていられるようになりましたが、気づくと手に力が入らない状態となっていて、余計な力が抜けていったのも感じました。
アンコール演奏前、先生の一言で今日は心が救われました。生きている間に貴重な経験を積むことができる事はとても嬉しいです。ありがとうございました。