軸
昨夜から冷風と冷気が立ち込め、眠れぬ夜を過ごしました。不安と恐怖で一杯という空気でした。コンサート会場に向かう時、生きているのか死んでいるのかどうしていいかわからないという表現になってしまう状態で、会場に行き着けるかと不安になり、先生に連絡してしまいました。今日のコンサートのメッセージとなりました「軸」から外れた人が集まっているとお聞きしました。コロナ禍にあり、人はますます不安と恐怖によって動けなくなっている事もお話し下さり、深く合点がいきます。お話を伺うだけで正気に戻った感じで生きている感覚が戻ってきました。暗く、冷たい世界ではとても人間としての感覚は取り戻せないと身に沁み感じました。
コンサートメッセージは、深く身に沁みわかりました。肌が冷たいというのも、昨夜冷え切って肌が冷たくて冷たくて困り果てていました。先生の演奏をお聴きし、メッセージ通り軸を決め、背筋を伸ばし聴かせて戴くと、軸が決まっていれば大いなる存在とひとつでした。対象化する存在ではなく、生命ひとつに生きていける事に生命の底から安堵し、感謝と喜びで一杯でした。軸が決まれば、何でも出来るとわかりました。努力するのは軸から外れていたからだと苦笑もしました。軸を決め、大いなる存在と生きるよりなしと生き方を身につける事ができたコンサートでした。冷たい体も熱くなり、やわらかくなりました。力を抜くというのは、抜けたとはまだ言えませんが、空間とひとつの体感は経験しています。二部の後半からお腹の底に幼い頃の自分の顔がはっきりと見えました。どんなに違うと思っても否定しようとしても紛れもない自分の幼い頃の顔でした。その顔を見ているだけで泣けてくるのです。お腹の底はいつも蓋をし、湧きいずるエネルギーは抑え込むようにしてきました。軸が外れたと考えると、この時なのかとふと感じました。軸が外れると疎外感に包まれ、生きている事が虚しいばかりです。お腹の底から生まれる今までは抑え込んできたエネルギーを大いなる存在とひとつで生きる事で表していきたい気持ちが生まれ、これからを生きる希望が生まれます。毎日がコンサートだったら生きていけます。そして人間になれます。かけがえのない今日のコンサートをありがとうございます。