豊かさ
毎週楽しみに見ている番組があります。BSで放映されているのですが、イタリアの小さな村に住む人々の暮らしを紹介しています。毎週白いコーヒーを片手に見るのが楽しみで、イタリアの片田舎の先祖代々受け継がれた土地を愛する小さな村の家族や自然の景色のなかに、自分もそのまま溶けこむようにして楽しみに見ているのです。番組のなかで流れる音楽や歌も大切な要素で、本来の音楽は人々の生活や自然のなかでこそ豊かに共にあることを感じます。大地から生まれ出るような、花咲く乙女達のコーラスなど、自然のエネルギーがそのまま声になって聴こえます。豊かさとは、毎日の暮らしのなかにあり、毎日の暮らしのなかで育み育てていくこと、幸せにはいろんな幸せがありますが、人と人が信頼し合っているのをみるとき、周りにも幸せの波が空間を通して伝わるのをしみじみ感じました。その豊かさは人と人が信頼しあえる関係から生まれ育まれていることをよりはっきり感じ、そのように生きていきたいと胸のなかまで幸せが伝わってきます。空間も共にあることにときめきさえ生まれてきます。コンサートに毎日のように出かけてもコンサートの経験が表に出ていなければ毎日あるコンサートに行く価値を家族は見出してくれないでしょう。当たり前のことに気づきます。自分自身がすべて現れます。