盛岡にて　詩集「北の大地」

北の大地が生まれた盛岡にて、北の大地詩集のページをめくりました。高麗さんが一枚一枚マーブリングされた和紙に河の畔で高麗さんが摘まれた草花の押し花が表紙を飾り、本を綴じる紙縒り一本一本までも手作りの詩集。ふと表紙を開いた時に野花の写真と詩に触れたその一瞬で胸が熱くなり涙溢れました。故郷を離れ、戻りたくても戻れない、もう一度会いたいと願っても会う事が叶わなかった心象風景に出会えたような感動に包まれました。私は東北出身ではありませんが、心の奥底にある母の様などこまでも優しい風景は誰の心にもある魂の風景と感じます。様々な理由で故郷を離れ大切な人と別れ生きざるおえない哀しみに、どこか懐かしくて優しくて、大切な時を大切な人と過ごして来た風景にで会える、そんな北の大地の詩集。日本だけでなく世界中の方に出会って欲しいと願います。
本日から3日間、盛岡の東北センター作品展ではゆっくり詩集をお読みいただけます。北の大地にて、魂の詩集に出会っていただけたら嬉しいです。