解放の軌跡
迎賓館コンサートに参加出来、命の苦しみ、重みがみるみる解けてゆきました。命の悲しみはこの世の中、この社会で生きるだけで刻まれ染み付いてしまうものだとおもいました。この資本主義の世界で、社会で、私はどのように苦しみを、問題を解決してゆき、生きられる命となるのかが重要な課題となっていたのです。しかし、ひとりでは解決できないその重みが解放されたのはとても速い出来事でした。そしてその先に、頭でわかるとか決めるとかそういう次元ではない、命の豊かさがありました。その経験の後には、今までのように何かを決めればそれは部分になり、言葉をつかうことも悲しいけど部分になり、何かを考えることもどこか部分になってしまうという、そのことがわかる面白さがありました。コンサートの一席に座り、解放と解決の生み出され続けるこの心地よい時が、永遠に続けばいい、と思っていました。けれど、重荷は消えてしまうし、生きる力に身体中のエネルギーは変わってしまうし、生きて行く意欲と創造の源が満ちる中で、やはりこのまま永遠にこの席に座っていることがつづくよりも、私はこの経験を社会で表していく事を望んでいました。この世でひとりひとりが自分にしかできない力を発揮し発見できることの現実を体得しました。この社会に、あまりにも巨大な未知なる不安を感じるのは今までのことで、豊かな命で生きてこそ、未来ある新次元をも生み出せる今を見ます。ありがとうございます。