融合
新しいシンセサイザーの音が、古と今と未来を繋ぐ通信音のように響きます。と同時に、私の奥深くの扉をノックし続けます。澄み渡る宇宙空間には、何一つ遮るものはなく、恐ろしい程ストレートに私に迫ります。たじろぎながらも目を閉じ集中すると、先生がいつパイプオルガンに移動されたのかすら分からない程、高麗さんの声と音が一つになり、織り成される世界は日本、高句麗、いえ何もかもが融合された世界です。恥ずかしながらやっと分かりました。高句麗伝説が世界伝説であること、源は愛、美、魂は永遠であること、だからこそ私たちが希望を持ち続けられること、それを先生と高麗さんが常に生き様を示して下さっていることが、舞台を通してまざまざと分かりました。「人生にありがとうと言えるのだろうか」今、自分に問うています。今から始まる人生です。ありがとうございます。