KEIKO KOMA Webサロン

虚勢された人間から脱出する。


ジェンダー講座を開催して下さり有り難うございました。
女性と男性とでは言語感覚が違うということを教えて頂いたところから、それまで混沌として重苦しいとしか表現できなかったものを自分の中で徐々に言葉にしています。言葉に表現しないことは、生きていながら死んでいくことであり、それは耐えがたく、自分は人間で女性で生きているからには言葉を使い表現をするのです。
職場での男性との仕事を進める上でのコミュニケーションが上手くとれないことも、使っている言語が違うということから考えるとよく分かります。前の職場では、上手くいかない所から踏み込んで関わり合う中で、自分と相手の関係性が変化していった経験がありましたが、今の職場の男性は最初から関わり合うことを巧妙に拒絶し、自分の一方的な強引なやり方を押し通そうとしていることを日々感じます。
職場はその男性1人、女性は私を含めて3人ですが、私以外の2人の女性にも同じような不愉快な態度を取ってきます。まず朝の挨拶を返さず、おはようございます、と言っても無視します。そして自分の指示や説明が下手で要領を得ないために、相手から聞き返されたり確認し直されたりすると、すぐ不機嫌になって大きな声を出します。しかし本社の社長と副社長には決してそのような態度はとりません。なので相手を見てちゃんと態度を変えていることが分かります。必要なこと以外は一切無言で、私も他の二人の女性もその男性とは必要な事以外は一切口をききたくないので職場はとても静かです。どうにもならないものを日々感じてそこで停滞する時間が続いてしまっています。
前の職場よりも収入が増えたことと、辞めたとしても次の仕事が直ぐに見つかるのかが分からない不安から、辞める決断が出来ずに気がつくと8ヶ月が過ぎてしまいました。
ああいう男性だからしょうがない、自分のやる仕事をただ淡々とやっていこうと思い、そう割り切ろうとする毎日を過ごしているうち、書くことが好きな自分が何も言葉が出なくなっていき、生きていながら死にゆくような体感が続いていたのですが、ジェンダー講座に出席して言葉にして絞り出したところから、自分の置かれている状況が見え始め、ではどうするかをちゃんと考えていける心の状態に変えて頂いています。

職場の男性との関わりの事の他にもう一つ、思い切って話せなかったことがあります。それは性的なことから逃げるようになった自分のことです。
男と女にある何か、というお話をお聞きしているとき、(そこは避けて通りたい・・)と思う自分がいました。以前はそういう自分ではありませんでした。逆に自ら男と女の性のことに突っ込んで行く、いくらでもお話をお聞きしたいし疑問に思うことは質問したい、そういう気持ちにあふれていて、未だいだきを受講していなかったにも関わらず、当時の「女性の会」に飛び込みで参加させて頂いたり・・・そういう勢いのある自分だったのに、気がつくとそこを避けて通れるものなら避けたい、そこにはもう触れないで人生を生きれたらよいなどと思う自分に変わり果ててしまっていました。そのことがジェンダー講座の帰り道ではっきり分かってものすごくショックを受けました。
男と女が抱き合って愛が生まれて、それはAIでもかなわない、そういうお話は以前の自分だったら万歳!それで行く!と叫ぶところなのに、なにか気恥ずかしいとか、もういいとか思って、そこは触れなくてなんとか出来ないのかとウロウロ逃げ惑う自分ばかりがジェンダーの席上で現れていました。社会に出て雇われて働き続けるうちに虚勢されてしまったのだ・・と思いショックを受けました。文章を書けなくなることも性的なことを回避することと同じだと思いました。

今の職場を辞めてたとえ新たな職場を見つけて次の職場へ移っても根本的な問題は解決しないことが分かります。今のまま働きながら、自分の現状を自覚して、そこからどうするかを考えていくことなのか?・・と考えることすら、1週間、毎日同じルーティンを繰り返している中で、その意志する力、自分が人間であることの力・・・が空気を抜かれるように抜けていくことにぞっとします。ひたすら朝起きて慌ただしく支度して職場に行って疲れて帰って食べて寝る。男女のことも無く、そこを見るのも考えるのももう嫌で避けていて、避けていることすら既に無自覚な虚勢された人間。それはもうモノのような奴隷のような状態だと思いました。
自分は決してそうはならないと思っていただけに、いま自分がその穴に嵌まって身動きがとれなくなっていることはショックです。ここからどう脱出できるか?
負けていられない、自分は人間であり女性であり命があり、いだきを受講しています、脱出へ向かうのみです。
本当に久し振りの少人数のジェンダー講座で、そこでは一人ずつ最初に話さないといけないのが怖くてどうして良いのか分からず、泣きそうなくらい動揺しているにもかかわらず、先生のお席に近い席を見つけてためらいもせずサッと座っていました。
私の命は前に向かいたく、強くなりたく、美しくなりたく、女性として生まれたのだから女性を生き、女性を全うしたいのです。
ジェンダー講座がこれからも開催されましたら、いまより強くなり成長して参加出来るようになりたいと思いました。
こんなふうに書いてよいのか分からずでも書かずにおれず書かせて頂きました。
講座を開催して下さり、本当に有り難うございました。

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府中の森芸術劇場どりーむホールにて