脱皮
「転換」のメッセージ、真にありがとうございます。今の生き方に行き詰まりを感じています。どれだけ能力あがってもいまの会社は昇給も昇進も望みがなく、責任だけはどんどん重くなり、やる気を出せば使われる。ならばちょっとだけ能力上がった状態にさせておくのがよい。まさに先生の仰る通りの、日本の会社の問題のど真ん中にいるような状態です。この仕組みのなか多くの人はぶら下がるような状態になっており、そのままそこにいれば自分もそこに埋もれていくことは目に見えています。転属も転職も年齢的に厳しくままならなくなり、ああ、ついに自分も社会的にはそういう年齢になったのかと実感してきました。いよいよ自分の道をつくらねばもはや先はない状況です。自分の内面を表現できる場をつくり、埋没することから脱皮する、今年はそういう年にしていきます。
本日の京都コンサートへ参加させて頂きます。いだきとは何か、わかりたい、わからない、知りたい、その繰り返しでした。いまだにわかりませんが、受講前とまったく違う人生が開けている、自分の状態がどんどん良くなっていく体感があります。本当にありがとうございます。先生のお話もつかめるようでつかめず、こうかと思えばひっくり返され、そのたびに新たな発見と経験があります。直接お会いして対話しているわけではありませんが、対話を繰り返しているような状態です。「テアイテトス」という本の中にソクラテスの産婆術についての解説にこうありました。「ソクラテスとの対話により知っていることの内容が単純に増えたというより、自分の状態についてより透明な認識を得て思いあがることのない人間に近づくことができた」、まさにこのことに近いことをずっと経験させて頂いていると思いました。
透明度の高い言葉が人の心を動かし、時に奇跡を起こす。人が共鳴するということは、その奥の光、愛が存在あることを無意識にでも人は知っているということに他ならないと思います。宇宙は「ある」を選び、すべての存在を「あれ」とし、苦しみも悲しみもすべてありますが、人間はさらにその中から選ぶことができる、唯一この宇宙を変えられる、あるいは別の時空へ移動できる知性と考えます。しかしこれもただの頭の中の理屈です。考えたところで限界を超えることはできません。あらためて、いだきしん先生と出会えた奇跡、コンサートを経験できる喜びを感じます。ありがとうございます。