胸
「人を助けるつもりで生きてください」
こんなにも言葉が胸に響いている(?)ことがあったでしょうか。あたかも言葉が質量をもったまあるい球体のように存在感たっぷりに。胸にズクンといつまでも残っている。
これを何と表現すればよいのだろう。
グッときたでは言葉が軽すぎる。
95歳になる祖母が「あとはもう死ぬだけだから」と何もしたがらないことに心を痛めていた。とはいえ、「好きなことをしてもいいんだよ」と伝えても、乾いた笑いをするだけでとても話にはならず途方にくれていた。
とはいえ、先年亡くなった母に続いて祖母までも何もせずに見送ることになってしまってはあまりに忍びない。
さてどうしよう。
メールを、ということでしたが、よくわかりませんが、ひとまず自分一人の手に負えないのでメールを書きます。
中川秀之