考えること
雨降る東京を出て、秋の京都へきました。40度越えのドバイから数日経ち、20度を切る日本の秋がとても寒く感じます。やはり金木犀の香りがすると、日本はいいなあと感じます。四季の変化、地域によって変わる風景、香り、豊かです。
応用コースで、考えることについて学びました。
子供の頃から先生は大人になっても賢くならないんだなということをわかっておられ、本だけが友達で、高校の時は年内一度職員室に物申しに行かれたと。確かに子供の時に、大人の言うことを聞いても、良くなりそうな予感はなかったです。だから、大人になることは絶望的な感じでした。それほど幸せそうでもないし、何に向かっていけば、楽しくなるのかわかりませんでした。ただ子供は自由がないので、早く大人になりたい気持ちはありました。先生が物申しに行かれた話を聞き、進路の話で中学三年生の時のことを思い出しました。地元に新しい高校ができたから、私が3年間目指していた進学校ではなく、地元の高校へ行って新しい高校のレベルを上げてくれと言う話でした。あまりに理不尽で大人の都合でコロコロ言うことを変えられたら困る、進路は自分で決めるし、担任の言うことを聞いたところで私の将来に何の責任も取れないんだから言うことは聞けない、と呼び出されても言い返しました。今でも、ひどい話と思います。地元の高校行かないなら内申書書かないぐらいの言い方に、好きだった担任でしたが、それこそ何も考えず上から言われたことを力のない子供に押し付ける姿勢が我慢なりませんでした。とても大きな不信感と汚らしさを感じました。学校の先生がこれでいいんだろうか、と考えました。
偏差値の話を聞き、偏差値って何だろうかと調べてみました。平均が50で分布を現す数値と書いてあります。ずっと長年偏差値に馴染みすぎてしまって、何がおかしいのか、偏差値を使わなければ、どんな風にテストの評価をすればいいのかは私にはわからないんだと、気がつきます。「偏差値いくつなら、志望校に入れる」ということしか中学、高校の時は興味がありませんでした。もともとがおかなことがベースになっているから、正確に物事を考えられない結果がこれです。偏差値については課題です。わかったつもりで聞いていましたが、何がおかしいのか、わかりませんでした。
先生は30代で「自分でなきゃできないことをやるために生まれてきたんだ」とわかったとおっしゃいました。私はいだき講座を受けてから、自分はどうやって世界の役にたつのかを考え、長らくわからなかったです。今は先生と高麗さんの活動、新しい生き方を伝えていくことが自分が生まれてきた意味だとわかる人生です。いだきに出会っていなければ、どんな風に生きていたのか、あの世でずーっと手を変え品を変え気晴らしの人生かと思うと確かにいつ死んでもおかしくありません。正に命拾いであり、本当の人生です。ありがとうございます。先日、ラジオの公開収録をして、集まった方々に「お金と時間から自由になったら、何をして生きますか?」と問いかけてみました。その1人50代の弁護士の知人は、考えたことがない、わからない、けど、考えておかないと老後どう生きて良いかわからない。と言っておられました。何のために生まれてきて、何をするために生きているのか。考えていない人は多いんだな、と感じます。俗世では私は見つけられなかったです。人は日本や世界のことを諦めていることすら気が付かない。家族が大切、仕事が大切、それ以上何があるのか?目の前のことだけに気を取られている人を目の当たりにしました。そして、その人はとても良い人です。伝える機会を作ります。
人間として、寒い部屋で亡くなられたお爺さんのお話しを聞くと
母の介護をしていた時に、何度も病院や医者に母を「殺される」と感じたことがあります。病院にとっては多くいる患者の1人かもしれないけど、私にとってはたった1人の母だから、医者の言うことを聞いていたらマズいと感じることがしょっちゅう起こりました。母を守るために、医者はこう言ってるけど、本当にそうなのか?と周りの人に聞いたり、調べたりして他の方法や手立てがないかを探すクセがつきました。そして、質問すること、即答しないことが大切なのもわかりました。人の体、人の命は戻りません。
「考える」ことは一つの技術と、お聞きしスッキリしました。その後のお話から、子供たちに木を切る、穴を掘ることを教えられ、力を抜くこと、そしてできなかったことができるようになる面白さ、勉強もできないことを恥ずかしくないから全部書けと始められたこと。まるで私に言われているようで、何がわからなくて、どうなっているのか、考えてみます。プリューデンスのお話は、例を挙げてくださり、プリューデンスに欠けるとは、「空気を読む」ことができない、人が大切に感じることがわからないことなのか、とわかります。確かに天才的なエリートの中なは多いです。あの人すごく勉強できるし仕事もできるけど、完全に何か人間性が欠落してるよね、とはよく言いいます。何人か浮かぶ人がいます。
最後に広島、長崎の原爆のお話があり長崎の原爆が大きな影響を持つことをどこかでお話しなさると聞き、自分が生きていることは過去のいろんなことそしてまだ終わっていないこと、世界のことから影響を受けずには生きられないこと、良く覚えておきます。そして、イスラエル、パレスチナのことももちろん無関係ではありません。私たちが自分で考えられるようになっていければ、世界は動くとお聞きし、自分の生き方は個人の問題だけでなく先生や高麗さんに出会えた人生を活かすこと、日々取り組んでいきます。明日は迎賓館のコンサートに参加させていただきます。よろしくお願いします。