繋がるいのち
いだきしん先生、高麗恵子様、先生のお誕生日に多賀城でのコンサートを開催下さり誠にありがとうございました。沢山の魂共に経験させていただいているとしか考えられない程涙滲み、冷え切っていた身体も血が通い中心まで温かくなり生き返りました。コンサート後2日眠り、身体が楽になり幸せな朝を迎える事が出来ました。
コンサート前、お誘いしていた石巻の仮設住宅にお住まいの方とお会いしました。震災後の津波から何とか避難したものの透析を受けていた身内の為に動き出したことから災害支援チームに関わることになられたお方でした。被災者でありながらずっと支援活動を続けてこられ、有志で災害の語り部活動をされながらコロナが蔓延した時には知り合いの方からマスクとガウンを分けていただき全国の困っている医療者に発送したりしてこられ同時に身内を看取られた数ヶ月後、地の底に落ちたように鬱になり僅かな光も音も受け付けられず、真っ暗な部屋から身動き取れない状態にまでなられたとお話下さいました。今やっと外に出て人にも会える状態までになられたものの、過敏性腸症候群が酷く落ち着いてコンサートに参加する事が出来そうにないと仰り、どれ程の苦難を経験されたのか伝わってきました。先生の生命の働きをお話すると『内面を変えること、それが一番難しい』と呟かれ『震災前にも死ぬよりないと思いこみ、あらゆる方法を考えたことがあったの。でも命を断つことは辞めたので、今回も死のうとはしなかった。暗闇でじっと耐えたの』と仰いました。そして『津波火災で燃え震災遺構として残すことになった門脇小学校に手土産を買いに行ったら
『FMラジオで聞いたんだけど、今日多賀城市民会館で開催するコンサートに行ってみたいんだよね〜』と言われたそうで、私が案内したパンフレット画像を見せたら『そう、これこれ!』と大喜びしていたと聞きました。さらにNPO高麗の活動を話しながら珈琲のパンフレットと白い珈琲をお渡しすると『あっ、私ここの結工房に行ったことがある。珈琲が大好きな友人と「白い珈琲ってどんなだろうね」って言ってたの』と仰り、既に繋がっていた事に驚きました。高麗さんのFMラジオと結工房や仙台高麗屋の活動が宮城県にちゃんと根付いて広がっていることに喜びうまれます。
一歩踏み出し、コンサートにて生命丸ごと先生に受けいれていただき愛を経験出来ますよう祈ります。
ありがとうございます。
長崎佐智江