KEIKO KOMA Webサロン

精確


京都での尊い豊かな経験、そして昨日の応用コースのライブ配信をありがとうございます。ライブ配信は全てをライブで拝聴できたわけではなく、高麗さんの書き込みをはじめ皆様の書き込みで知った言葉ですが、「精確」はまさに今私が求めていることでした。

比叡山にて高麗さんのマーブリンク染めの現場を見させていただいてから、高麗さんのマーブリンク染めの表現がそのまま顕われ劣化しないにはどうすれば良いかを考えています。今はいろんな素材の混紡の生地がたくさんありますし、薬剤を使っての加工もされています。私が学生時代に習った知識だけでは通用しない事もよくわかりましたし、前回、30数年ぶりにした下処理の作業も、至らなかったことがあったことに後で気がつきました。

先生のピアノの音を、以前高麗さんが「宇宙からのメッセージ」と書かれていましたが、高麗さんの表現は先生の表現をわかりやすく代弁して下さると同時に、自然の豊かさや目に見えない存在を詩やマーブリンクで表現して下さっています。

私が東京の美大に入ったのは、別に美術が大好きという訳ではなく、東京に行く為には大学に入らなければいけなかった、から始まり友人が私の学力と照らし合わせて消去法で選んだのが美大でした。大学と専攻を選ぶ時、某大学の「生活デザイン科」に惹かれ受験し合格したのですが、デッサン教室の先生がテキスタイル(染織)を異常に勧め、異常というのはその通りで、私が生活デザイン科に行くと言っているのに、両親や高校の担任まで連絡し、東京造形大を選ぶよう根回していました。大泣きして抵抗していたのを思い出しました。結局意に反して東京造形大に入学し染織を専攻したのですが、入学式で学長が「この大学は作家かプロのデザイナーを育てるところなので、教職課程を取る時間はない、教職課程は履修しないように」と言っていたのには驚きました。今考えると他の美大ともまた違う、閃きや思いついたことを正確に表現する為の基礎を徹底して学ぶようにカリキュラムが組まれていた特殊な大学だったように思います。

契約デザイナーとして働き、教授の内弟子をしていた時期もあり創作活動もしていましたが、ある時期から創作活動に関心がなくなりました。自分自身の内面の成長がない限り、表現された作品は自己満足で終わるとわかったことも理由の一つです。下手な作品を公開すると不快な印象を撒き散らすだけと感じたこともありました。

高麗さんのマーブリンク染めの作品は神様の顕れでもあると感じています。ブランクは長いですが、高麗さんのマーブリンク染めの下処理のお手伝いをさせていただき、ここにきてやっとテキスタイルを専攻した理由がわかりました。染めは表現の前に下処理などの技術が介在しているので、そこのところでいかにお手伝いができるか考えることができます。まずは「精確」に下処理を極めようと考えています。また、あれ程行きたかった生活デザイン科ですが「いだき講座」を受講してこそ豊かな生活がデザイン出来るとわかります。

以前もここに書かせていただきましたが、「いだき講座をお勧めする」「先生と高麗さんのことをお伝えする」ことが私の一番好きなことです。成り行きで介護の仕事もしていますが、高麗さんのマーブリンク作品を紹介出来る場所も出来ましたので、これから私の知識と経験も活かして「いだき講座」をお伝えできるとわかり嬉しいです。

宜しくお願い申し上げます。
ありがとうございます。

塚崎知美

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比叡山工房にて-3
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多賀城 和歌珈琲前にて
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三鷹市公会堂 光のホールにて