答はここにあり

昨夜のコンサートも、ギリギリ駆け込みセーフで胸を撫で下ろしました。第一部「ぶちあける」とお聴きし、正にさっき会社で嫌な思いをした事が頭に過ります。ピアノの音と共に、もやもやとした渦が胸の中でトグロを巻いています。隙を狙って監視している複数の光った眼を、どうすればいいと言うのか。仕事以前に疲弊します。一体どこを向いて生きているのだろうか。演奏をお聴きしている内に、突然スカンと抜け切った時、自分の人生を問うていました。

第二部は「正しいこと」です。このままどこまでも上昇し、飛翔し続ける鳥のような体感です。いつまでも、この幸せな豊かな時間が続いて欲しいと願う一方で、このままどうなってしまうのかと突然不安、恐怖に襲われ狼狽えました。唐突な自分の反応に驚きます。気づけば、余計な思いは消えていました。「答はここにあり」と言葉が生まれ、コンサートが終了しました。外に出ると、銀杏並木の銀杏が黄金色に輝いています。その美しいフォルムを眺めながら、駅まで颯爽と歩きます。真っ直ぐに前を向き歩きました。

出社し環境も人も変わりませんが、どこを向いて、どの世界で生きているのか。このことをしっかりと刻みます。自分の中で揺るぎないものが、はっきり見える今です。ありがとうございます。