笑顔と光に包まれて

今も美しく麗しいアリランの音色が命の内に響いています。この上なく幸福な気持ちで帰路に着きました。

今日は三鷹への道中、ウェブサロンを読みながら向かいました。一人一人、異なる感じ方、経験。天性の事を想います。そしてある事を思い出していました。父が亡くなった直後、感傷的で脆くなり、少しマイナスなものに触れると真っ暗い闇に堕ちていってしまうような感覚がありました。ところが、その時、先生、高麗さん、そして皆さんが一緒にいてくださり、その穴に落ちないようにいてくださる事がわかりました。この時、共にいる、という事が分かりました。

三鷹のコンサートは、1部2部ともにメッセージに「目的」ということばがありました。仕事の目的、目的で達成したら自分の人生を忘れていたというのは、目的意識が強くなってしまうことからもよくわかります。「使われる」という言われ方もよく理解できてきました。

二部では大河の流れが見え、アリランがはじまります。鴨緑江の畔、キラキラと水面に輝く陽の光、その地での太陽の光線の色が鮮やかに景色を映します。澄んだ空気に空は高く、家族や皆と仲良く暮らしていた光景が広がり笑い声まで響きます。本当に’仲がいい’ことをそのまま分かるのです。

この時、高麗さんが伝えて下さった高句麗の旅のエピソードが心に蘇ってきました。目的を達成する、ということで得られる幸せでなく、ただ、一緒にいるだけで幸せ… といった内容だったかと思いますが、一緒にいるだけで本当に幸せなのが今日のコンサートでよく分かっていきました。同時に、女が安心して生きられる世界を…と国を創られた東明王様の存在が心にありました。

テレビやウェブでもそうですが、流れてくる情報をダイレクトに受け取っていくと、内面はズタズタに傷つき、頭はいつの間にコントロールされてしまう事に気付きます。発信している側の内面を問います。アンコールの手拍子で、ふと思いました。声が大きい方が有利、声が大きい人がリードしていく、という風潮は終わったと。手拍子でまわりに合わせる意識がなくなったところでピタッと演奏が終わりました。いのちひとつの状態が分かりました。先生の演奏では、人の心が豊かになり、愛に満ち、幸せに生きる事がわかります。この力こそ人が元気になり、平和を創る力と感じます。

いつのまにあきらめていたことも、あきらめないと命は先へ向って働いていきます。これからが本当の新しいはじまり、と誕生を讃美し幸福なままに家路に着きました。

素晴らしいコンサートを心より、ありがとうございます。