禊ぎの効用
昨日は仕事がなく、起きる時刻を気にする必要がなかったがために、痛む身体を動かすことが嫌で、昼近くまで布団の中でうつらうつらして過ごし、その後もずっと家で過ごしました。
夜には酷く気分が沈み込み、涙を流して身体の苦痛を嘆いておりました。
今日も仕事がない日だったのですが、昨夜の嘆きは外出しなかったからと気付き、自転車にて仙台高麗屋さんに向かいました。
冬の空気はキンと冷たく、禊ぎをしているように、精神が健全になることを実感いたしました。
仙台高麗屋さんでは、スタッフの方に美味しいコーヒーを淹れていただき、滋味溢れるスイーツと供にいただきながら、年賀状の返事を書き、2日に京都で購入した元日の「日本経済新聞」を読み、プラトンの『プロタゴラス』を読みました。
そうして再び自転車にて、既に暗くなり雪がちらつき始め、キリッと冷えた空気の中を帰路につきました。
肉体は寒くピリピリと痛むのですが、精神は清々しく、禊ぎの効用を実感いたしました。
良き経験をありがとうございます。
高橋由珠