神聖なる場
迎賓館コンサートにて聞こえたメッセージは、「微塵たりとも」です。これから生きていく新しい世界では、要らないものは一切微塵たりともあっては、生きていけないのだと身体で分かるコンサートでした。また、迎賓館では喋る言葉が、俗世界に自ら貶める神聖なる場であると気づきます。不要な言葉は雑音のみならず、自ら堕ちていくとはっきり別れていくのでしょう。容赦ないと畏れを感じた今日です。コンサート後に比叡山から下りる道中の山々、木々、空の色が一体ここはどこの国の光景なのか、水墨画のような、正に神々の世界のようでした。バスの中で歓声が上がった太陽のようなまぁるいお月様は、曇り空であるのにくっきりとかかっています。琵琶湖の湖面には、その満月から光の道が揺らめき輝いています。これから一体何が起こるのでしょう。24日の琵琶湖での高句麗伝説に、畏怖を感じる光景です。迎賓館コンサート後は、慌ただしく新幹線でいつもトンボ帰りでしたが、初めて今回高麗さんのビデオ講演会に参加させて頂きました。身を運ぶことの表現し難いものを感じます。迎賓館コンサートも直接先生にお会いし、特別な場で直に身体に伝わるピアノの音、空間、先生のお話、道中の光景、すべて共に経験する場です。高麗さんのお話もパソコンから伝わるものは、やはり距離感があり今まで第三者的に聞いている自分がいたと初めて自覚しました。直接お顔を拝見し同じ場に居ること、今この時に居られることに感謝いたします。ありがとうございます。