神の鈴
迎賓館コンサートにお招き下さりありがとうございました。天気予報には少しも出てこない雨雲が突然立ち込め小雨を降らし、すうっと明るくなってはまた霧雨が降る。幾度となく繰り返す不思議な空の息づかいを、80年以上京都に住む美容師さんも、その気配に驚き、思わず「ややこしい天気」と京都独特の表現をされていました。京都へ来た頃、この「ややこしい」の意味がわからず、わかった時には、深い闇と、此の地に生きる人々や魂の哀しみを感じたのでした。覚悟を決め、迎賓館へ向かわせていただきました。高麗さまの光輝く笑顔と御姿は、すでにあらわれている全く新しい世界です。ひとつひとつの御心くばりが美しく、全ての人の心に花を咲かせ、物にさえも新しい息吹を届け、蘇らせて下さり感謝します。
コンサートがはじまりました。冒頭より、過去には聞いたことのない、天地を割るような響きに、更に背筋が伸びます。大いにおそれる経験は、どのような言葉をもっても足りぬ新たな響きです。凄まじく鳴り響く音は、神の鈴と感じ、世界が変わり、動くさなかに、居させていただく尊い生命、人生をもっと大切にします。大きな樹と一体となる経験が長く続きました。人に会い、ある苦手な傾向の方々からのエネルギーを受けると、情けないことにしばらく苦しみ、何をしても抜け出せず、抜けるまで待つよりなかった其の事も、此の経験があれば乗り越えていけると、深く感謝します。勿論、苦手を無くす修行は必須でありますが、世界の平和実現へと向かう生命に、新たな勇気と力、それ以上を与えて下さりありがとうございます。
先生のお話、後半で経験させていただきました雅やかな愛の音を忘れてはなりません。尊き魂蘇り、共に向かう国創りは、新しい人間の新しい生き方であり新しい文化と考えます。そこには「ややこしい」という言葉はありません。日本の未来、世界の未来を考え、コンサート開催に協力して下さる方は日本にもきっと居ると見え、向かう力が湧き続ける道が開けましたビデオ講演会とミーティング開催を、心よりありがとうございました。