真実が生きる力
仙台でとてつもない経験をし、帰阪し仕事で介護の講義をしました。その中で、看護師で長いこと病院で働いていた体験を話す場面で、以前は、がんの末期の人、いえがんという病名は言ってはならいと教育されてきました。うそを言うこと隠すことが正しいという教育です。とてもつらかったこと、余命のない患者さんは看護師に来てほしい・・・患者さんのところへうそをつくためには行きにくかったこと思い出します。うそがばれないよう必死でした。その中でも患者さん達はやさしかったです。自分の身の中にうそは許されるという感覚があることを自覚します。
真実を解りたいと、高麗さんが表現された言葉を思い出します。いろいろな終末期の方や利用者さん家族と接する中で真実を伝えること、今は、真実のみが生きていく力となると分かります。うそは自分の身を守ることに固着します。永遠を考えるならうそはいりません。真実こそが力です。もっと、もっと分かっていきたです。亡くなった人への恩返し、自分の本音をわかり、お互いにありがとうと言ってお別れしたいものです。
今までおざなりにしていた事があきらかになりました。尊いコンサートという経験の場があり気が付きます。ありがとうございます。 渡邊典子