真ん中
御所南の高麗屋さんへ久々に伺い、2時46分には高麗さんはじめ店内の皆様とともに10年の重みを感じながら黙祷をさせて頂きました。ありがとうございます。思い起こせば10年前のあの日は赤坂のアンフィニで先生のお側でワークショップを受けておりました。地域の役に立つという微かな希望が胸の内に灯ったことも忘れてはおりません。その地域がまさか故郷になるなんて、あの時は思いもしておりませんでしたが。あれから10年。被災者でなくとも人生が大きくカーブを切り、今ここに立っています。高麗さんにお書き頂いた書とともに、高麗さんが仰ってくださったお言葉のあまりの深さに衝撃を受けながら、コンサート会場の一席に座らせていただきました。先生の音は、全てを愛で救う力に漲り、いま自分は奇跡を体感しているのだということを理解して驚愕に震えておりました。個人的な問題も改めてはっきりと示されました。私は、私として自分の真ん中に立ったことがない、という認めたくない事実でした。自分の真ん中に立てない者が、何をしてもど真ん中に立てないのは当然だと初めて気付きました。今朝から、少しずつリハビリのように生きています。はすに構えて斜めから物事に取り組んだり、誰かの立ち位置から自分の立ち位置を計り決めるようなことばかりしていたことに気付かされ、もうこんな有様の自分がイヤになりそうですが、震災などにより志半ばで亡くなられた方々を思うと、私のような小さな人間であってもクサクサしたりクヨクヨしたりしてはそれこそ大変失礼だと、我が身を叱咤しています。謙虚に一生懸命に日々生きて参ります。
いつも誠にありがとうございます。