KEIKO KOMA Webサロン

真の剣



朝の光がまぶしい。朝の空気に鳥の声が澄み渡る。風に動いた枯葉の音は、そこに誰かがいるみたい。澄んだ心に届くのは、明日の私かもしれない。
世界は、ある。まぎれもなく今日もあるこの世界に、遠く高い空にのびては消える一筋の雲はどこかへ向かっている。世界のどこまでゆくのだろう。世界を旅した風は遠く薫って、そして私の内をとおりぬけていった。
いつもの鳥たちは、今日も大騒ぎ。さて、カーテン閉めて私も書きはじめなきゃ!カーテンしめて、窓しめて、、、。鳥たちがみているかもしれないから!


ここからは、今日からはじまる続きもの。
(1)からスタート!

(1)
小さな生命が芽吹いた。
遠く北の彼方、雪解けの香りもまだしないうちだった。ひとひらの花の雫が落ちるよりもそっと、大地に生まれ落ちた。小さな火の粉がやがて雪原を焼きつくしてゆく未来のはじまりだった。
私の香りを知る人が、この世界のどこかにいる。遠く澄んだ青空、青く輝く木々も私にはよく見えない。いつも心に映る炎は、遠いどこかで私を待っていてくれる人。この心の奥に灯る火は、この肉体の在処を超えて私を未来へ連れ出そうとする。
(…続く)


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