盛岡にて
東北センターでの、死について、応用コース、ビデオ講演会に参加させていただき、ありがとうございました。盛岡は、日中は私の好きな初夏の気持ちの良い暑さでお天気が良く、太陽の光が強いと感じます。なぜか盛岡に来ると花の美しさに立ち止まることが多いのです。
応用コースのピアノをお聞きしていると、何か新しい物語が始まるような感じがします。今から、新しい何かが生まれ始まるように、胸が軽くなっていく不思議な感覚です。
疎外について、とても良くわかりました。夢を追いかけているうちに、その夢が疎外する。自分の中身が出てしまって、空っぽになる。ある一つにとどまると、疎外になる。例えば、自分が作った料理は美味しいなぁ、自分は料理が上手いなぁと自分で褒めても、人に褒められ評価されても、自分の中身が空っぽになっていく。これが疎外なら、子供の頃からずっと疎外の経験を繰り返し、世の中は疎外ばかりです。そして、15年前に私がいだき講座を受けた時、まさに自分は疎外の中にいて限界でした。人からは羨ましいと思われる状況であっても、自分でもこれで満足するべきだと言い聞かせても、虚しく空虚で先に進めなかったです。今も、同じ心持ちになっています。次々と向かっていけば、今までよりもっと大きな問題に当たり乗り越える経験をすることもありますが、これだけできたんだからとホッとしてサボっている状態から疎外が始まり、おかしくなっていることが良くわかりました。芸術家は、やればやるほど次のことを生み出す。この生き方で生きていきます。ビデオ講演会で、先生、高麗さんがコンサートをなさって終わったら、すぐに次に向かって行かれることをお聞きし、目の前でずっと実際に示し続けて下さっていること、言葉だけでなく、実際のコンサートや、次に向かわれる姿勢、そしてさらに良いコンサートを経験させていただいています。本当に、ありがとうございます。今日学んだことを生かしていきます。