KEIKO KOMA Webサロン

生命


京都コンサートをライヴ配信でお聞きすることができました。ありがとうございます。一部では大きな世界、それはこの世のちっぽけな価値観とはまるで違う、命あるすべての元と感じる大きな世界が降りてきたように聴こえ、一部が始まりました。こんなにもやさしい関係ってあるのでしょうか、本来、男女はこのようなやさしい音に包まれて在る存在、あれほどのやさしい音は知りませんというほどの音との出会いを初めて経験したように感じます。パイプオルガンの映像が下から上へ圧倒的な存在で映るように、大きな世界がどーんと立ち上がりました。
二部では先生の愛の旋律の中で母のことがたくさん浮かびました、家で在宅医療を受けていますが、今日先生の往診があり、母のことを診てくれた先生は、母のことをこのような人はあまりいないですと、とてもしっかりされているので、返ってかわいそうですと妹に帰り際玄関で言われたそうです。夜になると幻覚が現れ、起きているときは幻聴があり、頭の中が休まらないことを母は診てくれる先生に自分できちんと話し、そして睡眠剤は自分は飲みたくないとはっきりと先生に伝えたそうです。認知症を心配していますが、肝心なときは自分の言葉ではっきりとものを言います。わからないようでいてはっきりとわかっていることに、その場にいた妹も驚きがあったようです。それゆえに自分の生命と対峙し、感じ取っている数々の不安は辛いでしょうと、往診してくださった先生は玄関先で言われたそうです。コンサート二部の愛の音の中で涙が止まらなくなり思いっ切り泣きました。号泣のなかで先生のピアノの音が変わると、水が光となって輝いていました。どこまでもひろがっていく光の粒子はやがて水の上で跳ねていきます。楽しげな光の水がそのまま躍動しているなかで、気づくと母のことも何もなくなり、ただ光の世界がひろがっているだけになりました。さっきまでの号泣も何もなくなっているのです。ただそのまま何もない世界にいると、二部の最後、母が笑っているのです。母の命は幸せそうに笑っているのです。ただ笑っている母を感じられ、私も笑顔になりコンサートが終わりました。
アンコールでは先生が弾かれるピアノの鍵盤が大きく映し出されているのをみていると、ふとピアノの黒鍵が半音づつ上がったり下がったりしていることが不思議と感じてならなくなりました。他の楽器ではここまで半音がみてすぐわかる楽器はないのではと、音の成り立ちが不思議でならなくなりました。先生がピアノを選ばれたこと、音階のこと、自然のはたらきや宇宙と深く関連している音の世界にとても興味を感じ、不思議が募っていくアンコールをお聴きしました。
京都コンサートをライヴでお聴きでき、母の笑顔にも会え、本当に救われた想いです。今日のコンサートを共にさせていただき、ありがとうございます。

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NPO高麗 迎賓館にて
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美しい夜空の下で
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三鷹市公会堂 光のホールにて