生命から生ずる平和

広大な宇宙と交わるような広い広い経験を経て、人間の常識や倫理観で云うところの正しさではなく本来は人間がどう在るかということを自由に知りゆく二時間でした。
今この時に、最も新たな表現の場に身を置き経験できる事の尊さが生命いっぱいに広がります。ある時、音が浮上するようにして変わり、とても魅力的な人との出会いの様でした。それは他者であり自分の、グレートな内側であることを知りました。月の裏側のように社会に於いては見えない素晴らしい一面です。
二部になると、人間は常に隠す、どこかで大っぴらにしない部分がありながら人と関わるよりないことの不自由さを感じたのです。光に充たされ、神々しい音、存在を前にして自分が全て開かれると全身は粒子のように数えきれない粒になって広く広がりあまりにも小さい体から解放されていきました。どこにでも在り、宇宙とも音とも交わっていく全身が自由で、波のように動き押し寄せる音により解されて僅かな痛みも消えていきます。体に閉じ込められて常に鬱血しているような人間の状態を知りました。
自分がどこにどのように存在しているのかだけが問題で、一般的な問題や課題は全く問題とされない生命や魂の世界を経験させていただきました。愛は常に進化して全く別もののように新たな素晴らしい一面を知ります。
最後の手拍子で一体となり漂うように変化する手拍子のリズムがだんだんとテーマと一致していくと、紛れもない世界の平和を体感しました。今までの感覚とは全く違う世界があることを知り、漸く人間とは何かを知り始めたという喜びがあります。データになりようがない世界の美しいこと、広さ、人を生かす力に魅入ります。人間の豊かさを知っても、愚かで隠しているのもまた人間と全ての人や状態を受け容れてくださっている大きな力を感じるのです。

明日に続く今日を有難うございます。