生の実現
年初の京都での存在論をありがとうございました。
「内面」について、総合的な観点及び「死」との関係から更に理解を深めることができました。まず、社会などの外的環境にさらされる「外面」との対比により内面の無限な可能性を感じます。モノやカネ、制度など、有限なものに囚われ、自らの成長を制約しながら生きる人間のあり方が、いかに命の本来性に反するかがわかります。また、内面の要素である「魂」の成長と「愛」の実現プロセスが「弁証法」的に行われることからも、自己と他者との「関係」が無視できないことがわかりました。さらに、「魂」と「肉体」が一体の関係にあるとのお話しからは、非物理的にものごとを考えたり、健康に資するための医療を採用するなど、魂の実現には健康の実現とともに、物理的・非物理的な両方の側面が不可欠であると理解しました。そして、その実現に必要な物事や余計な物事を見極める能力が肝要と感じました。また、「死」の壁が宗教的観念に基づく私たちの死生観にあることが明らかとなりました。そして、魂と肉体は、肉体が滅び魂が残る死後においても、生前の状態がそのまま引き継がれるというお話しから、なぜ人間は生きている間に魂と愛の実現が必要であるか、その理由が明らかとなりました。
ありがとうございます。