KEIKO KOMA Webサロン

生きる


胸から全身へと広がる音に畏れ多い存在の現れを感じ息を呑み首を垂れて演奏をお聞きしました。どんな存在でも表してしまえる先生がおられその表現方法があるということがどれだけ凄いことかと感じます。感動的なメッセージから演奏が始まりましたが第2部では思いもかけず突然首が締まり身の置き所のないような苦痛が続きました。自然を壊し生命を傷つけてきた、極一部の人間から始まり今や世界を制覇したかの如くに見える世界が異様な姿で浮かび上がり身体の中から分離していくようでした。生きていけない地球環境をつくってしまった人間は自ら自分の首を絞めていることにやっと気がつくのだと感じました。人間は元々はこのような異様な生き物ではなかったことを教える音が身体の奥へ届いていました。今は建物が立ち並ぶこの場所も、元は大地と自然が生き生きと生きていて人間は自然から生まれたことをわかるのです。苦痛はいつしか消えていてある瞬間大地と天が結ばれて異空間が立ち現れました。大地と天が結ばれた場に人は社を築いたと感じました。人間が作ったものはいつかは朽ち果てても、場は場としてあり続けることを知りました。まるで今、私が恐れていることは杞憂に過ぎないと言われたようでした。人間が作ったものは遅かれ早かれいつかは無くなる、過去の産物は必ず崩れる、しかし場は場としてあり続けるように、魂の中心にある真はあり続けると教えられました。もたせてきた限界はこれ以上はもたないことが間近に迫り危惧しているよりも、崩れるものは崩れ新たに生まれる時を先駆け生きることが答えでした。日本の古代、縄文の時代に生きた人々もこの地球に生まれ、同じ大地を歩き、同じ月を見上げ、雨が降り、大地が潤い、あらゆる生き物、自然の生命と一つに生きていたことが生命の内に実感として広がり、どこか別の星の出来事のようにかけ離れて感じていた世界が今のこととして感じ始めます。世俗、世間に嵌っている暇のない連続のコンサートの機会がどれほどのことであるかを感じています。
本当にありがとうございます。

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レバノンより
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NPO高麗 東北センターにて