生きる力
今日の高句麗伝説の後、風が透明度を増して自然のあらゆる声が生命に届く美しい空間が広がっているのを感じました。2日間にわたっての迎賓館での高句麗伝説を誠にありがとうございます。昨夜、東京に戻ると、急に倦怠感に襲われ、身動きがとれなくなるように縛られるようになりました。沈んでいく空気に今にも地震が起こりそうでした。
高句麗伝説がはじまると風のそよぎが心地よく、鶯の声が軽やかに空間に響き、淀みや曇りは晴れていきます。「美しい朝」からはじまる詩に、美しい朝を迎えられる新しい人間の在り方を示されるようで清らかな水が流れるごとくにすっと内面に広がります。白頭山の映像も画面に広がり、あまりに美しく、世の空気を洗い清めていくようにも感じられました。美しい水の雫…今まで経験したことのない新しいひかりを経験します。先生が演奏で表現され、高麗さんが詩になさり、生命には新しい芽が生まれ、育まれていきます。湖の底、海の底…と表現される時には、どこかで知っている記憶があるがごとくに懐かしく魂がその現れを希求しているかのような不思議な感覚になりました。13日の高句麗伝説では、まるで高句麗の地にいるようで暮らしの時と戦の時が生きるリズムとして生命に蘇り、五女山の風から東明王様を中心に厳しい時代と厳しい環境の中でもいのちひとつに楽しく明るく生きた息吹まで伝わってきました。先生の高麗笛から表現された「高句麗の父」の大きな、大きな存在に歴史の哀しみ、共にいきる大きな存在を感じました。五女山からの雲海は眼前にあるように王様の望む治世を同時に感じます。最初、なぜか迎賓館での高句麗伝説は、静かにはじまり静かに終わるのかと思っていましたが、高句麗の魂が怒涛の如く集まり、神との出会いの衝撃のような激しくも力強い音に全身鳥肌となりました。この経験をしたならこれから生きていける、と未来を創る力が漲ってきます。高句麗伝説には、生きる全てがあると、今の時に、この経験したらこれから何があっても生きられる。と生命の底力が湧いて参りました。昨日のビデオ講演会で迎賓館の場所が決まった経緯を伺いましたが、世界の人たちの祈りが先生と一つになって表現されていくようにも感じられ、この地から世界を変えられていくことをより分かる経験となっています。迎賓館の行き帰りと、誘導してくださる皆様が神経を集中し、誘導してくださり、心ひとつで皆で向かえました。こうした時に、お誕生日の中、満面の笑みで迎えて下さった高麗さん、本当にありがとうございました。こうした状況でより気を付けるのですが、先生、高麗さんの表現の場には身も心も綺麗にして日々生きて身を運ぶということ、この時に教えていただきました。身につけていきたいとのぞみます。
5月の都の風の爽やかで心地よいことこの上なく、とても豊かに過ごせたことに感謝の気持ちでいっぱいです。世界的に大変な状況である中で貴重な講座、高句麗伝説と経験をさせていただくことはこれからを生きる指針であり、揺るがぬ礎を築くだいじな機会となりました。誠にありがとうございます。