KEIKO KOMA Webサロン

生かされ、活きる


時間とは不思議なものですね。今日は愛犬の死が、今までの思い出がとても遠く感じ、記憶として思い出そうとしても思い出せない感じがするのです。うまく言えませんが、頭の中の記憶と言う思い出でなく、身体の温もりとしての存在で感じ、今もお腹の中にいるように温かいのです。一時何もかも嫌になり、愛犬のために習い始めた編み物や、長年のピアノの習い事をやめてしまおうと思いました。荒んだ感情が過ぎると、何て静かになることか。先月末、悩みに悩んで8月の1ヶ月間だけ時短勤務にすると決めたのは、自分の身体を大事にしようと思ったからです。まさか愛犬のためになるなんて考えてもいませんでした。ましてや、先生の3夜連続コンサートでの真ん中の日に亡くなるなんて・・・今考えてみると、すべてはまるでそうなるように、ジクソーパズルのピースがはまっていくように、何もかも綺麗に、大きな流れに乗って私は救われたとしか考えられません。その時その時は、瞬間瞬間、毎日が必死で無我夢中で過ごす事の連続でした。辛いとか大変とかすらなく、ただひたすら向き合っていました。時間の流れは、時計もなく、生命と向き合っていました。戻りたくても戻れない流れ。いや、前に進むしかない今、不思議な時間の空間にいます。昨年、たまたま見かけてなぜか気に入り買った生地。彼の着物用にと買いました。望みは叶いませんでしたが、その生地を突然思い出し昨日、骨壺カバーを作りました。不器用な私が一針一針縫い、出来上がった時の嬉しさ、喜び。出来る出来ないではなく、無心に縫い続けていました。形は違えども、あの時にこの生地を買っておいてよかったとつくづく思いました。生かされ、活きる今に感謝しかありません。高麗さん、比叡山から希望の光をありがとうございます。

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