狛江の地から世界へと
12日の高句麗伝説では世界中の人達と繋がっている生命であることを経験いたしました。会場に集う人達だけではなく、お会いしたことのない世界中の人達と共に、高麗さんのお声に導かれ、グルジア、トラキア、アルメニア・・と、時空を越えて精神の柱が立つ地を巡り、飛翔し、大きな光となって一つに融合する、その壮大な展開の只中に居させて頂きました。
人間は時間空間の枠に閉じ込められ、地上に縛り付けられるようにして生きる存在では決して無く、時空を越えて自在に飛翔する、まさに歴史の大ロマンの中に生きる存在なのだと、身をもって経験させて頂きました。
11日の高句麗伝説は、大宇宙へと飛翔し、大宇宙と繋がり、無限に広がっていく体感でしたが、12日の高句麗伝説では地球上のあらゆる生命が光を放ち、その光が次々と繋がって線となり、面になり、どんどん光の領域が伝搬し、拡大して行きました。そして私の生命もその光の中の一つでありました。
高麗さんのお声は、或る時は胸の中心に光の弾丸となって飛び込んで来て、或る時は頭上から身体の中心へ光る柱となって下りてきて、詠まれる詩の言葉は誰でもがわかるやさしい言葉の一つ一つなのに、静かに詠まれる一語一語には誰も真似の出来ない迫力があり、正邪をはっきりと分け、浄める力がありました。そして時空を越えて自由自在に動き躍動する、未知の生き物のようでした。これこそが真の言葉、と経験いたしました。真の言葉を、私達一人一人もそれぞれが表現できれば、日本は滅びないし、日本から世界が変わると感じました。
テナーサックスを演奏される先生のお姿に、空に伸びゆくテナーサックスの音色に、どんな時も私達人類と共に居て下さる、永遠にずっと共に居て下さる、大いなる存在の言葉に尽くせぬ愛、温もりを感じずにはおれませんでした。テナーサックスの楽器があまりにきらきらと美しい輝きを放つのは、舞台照明とともに、そこに降り注がれる大いなる存在の愛の輝きであると直感しました。
終盤の舞台照明の、何とも言えない慈愛に溢れる、包み込まれるような色が今も胸の裡にあります。薄いオレンジ色というのか、あかね色というのか、金木犀の香りの色というのか・・。その光に包まれてある狛江の地を今、この体いっぱい感じ、ご縁あって数え切れないほど通わせて頂いて、真の人間へと成長していくために、尊い経験を沢山戴きましたことを感謝申し上げます。
狛江の地から世界へと・・広がる私達人類の生命の光、愛。大宇宙へと繋がる愛。
愛に満ちる地、愛に満ちる空間で、愛に満ちる私達一人一人にして頂いて、ここから新たな出発です。
2日にわたる尊い高句麗伝説を、心から有り難うございます。