渋谷のコンサート
コンサートホールに入ると、天井の高さに感嘆し、きっと深く響くピアノを聴かせていただけると期待が高まりました。
ツヤツヤと光るピアノにも目を見張り、来られて良かったという気持ちになりました。
開演時間となり、高麗恵子さんのアナウンスが始まると、
「高麗さんと一緒に動く」
という生命の要求が湧き、涙しました。
コンサートでは、第一部の終わり頃、今まで開かなかった胸の奥がぐわっと開き、太いエネルギーの流れで頭と一つに繋がった感じがしました。理由のない、ただ一言「喜び」だけを感じて、涙が流れました。
第二部が終わり、いだきしん先生のにっこりしたお顔を見て、先生が笑っていらっしゃることがものすごく嬉しくて、涙が流れました。
コンサートのピアノの響きは、美しいことに感嘆し心震えたり、重厚さに驚愕したり、神の現れのようで畏怖し腰のあたりからゾクゾクと痺れたりと、全感覚が豊かに拓く経験でした。
この度も、人間としての感性を拓き、人間として生き、考え、動いていけるように養っていただいたと感じます。そして、いだきしん先生のお誕生日のコンサートからの変化なのですが、今までは緊張し、人目を気にし、失敗を怖れ怯えているから頑張って出来ていたことが、頑張れなくなりました。「これが元々の自分」とあきらめに似た脱力で、力が入らなくなりました。
今回のコンサートを経た先に、どの様な感覚や頭の働きが始まるのか、楽しみです。
ありがとうございます。
高橋陽子