深い声
衝撃的な武蔵野でのコンサートから帰った後は、椅子に座ったまま眠り込んでいました。途中目が覚めても、頭も身体もどうにもならず動けず、そのまま眠るしかありませんでした。鳥の鳴き声で気がつくと朝6時半、昨夜起こった事が言葉になかなかできずにいました。三鷹駅に到着してから会場まで、ひたすら走りギリギリ数分前に到着し、汗をぬぐいながら聞かせて頂いた第一部のメッセージをお聞きでき、本当によかったと感謝しています。人類の未来の事を話すと・・・とのメッセージに胸が詰まり、塞がれた思いでいっぱいになりながらも、先生のメッセージを最後までお聞きし頭を上げて第一音に心澄ませます。音ははっきりとしたクレッシェンドの図形に見え、空間に広がっていきます。その図形がどんどん重なり空間を埋め尽くす様を眺めていたら、塞がり感が消えていきました。パイプオルガンの深い音色の途中、ふっと目を開け前を見ると黒い頭が下がって眠っている姿が目に入ります。真正面には先生の背中が浮かび上がるように見えます。目に見える世界のあまりの違いに驚きました。何があっても人類の未来を創るために、ずっと今まで生きてこられた先生のお姿は、先程聞いたばかりのメッセージのままなのに・・・と何とも言えないやるせなさで顔が歪みます。それすらも包み込むパイプオルガンの音色に、涙が出る第一部でした。この後の第二部はどうなるのかと緊張しました。それなのに・・・またしても涙が出るメッセージでした。大事な時は、眠ってはいけません。との言葉に驚きを隠せず、更なる深い先生の声を聴く始まりです。一瞬にして広がる奥深い空間は、宇宙そのものでした。確かに経験しながらも何もない体感は、気づけば第一部で感じた塞がる余計な思いすら綺麗になくなっていました。先生の示される人間としてどうあるのか、先生の生き様、言葉、すべてが声となって現れるコンサートです。受付に立っていらっしゃる高麗さんに、お礼を述べると名前を呼ばれ振り向きました。その一声は今まで聞いたことがない響きです。「表現した方がいいよ」とても静かで心の奥底に響くその声は、私の知らないところに届き響きました。今もその声は響いています。今、やっと言葉として書き込みができました。第一部のメッセージに間に合い、高麗さんからのお声がけに至るまで、チケットを通して同じ声として受け止めました。今日早速コンサートのお声がけをしましたが、場所を理由に断られました。多分無理だろうなと思う自分が反映されている結果でもあり、その後の会話で残念な気持ちが残りました。ですが、やったから分かった事でもあり、垣間見えたことも含め受け止めつつ動いていきます。今日のビデオ講演会、上映会はキャンセル待ちで入れませんでしたが、明日の応用コースがある事に感謝します。コンサート、ありがとうございました。