活動する
生き物として、身体を維持していくために働く活動することとではない、本当の活動を問い、考えます。私にとっての本当の活動とは、どうしても忘れられないこと、これをいい加減にしたら人間ではないのではないかということにつながっているのではと思います。傍観者でいて何もしないことで人の命がなくなる経験をしました。たくさんの人が知っていたのに何もしなかったのでした。その時、いのちはまさにそこにある物のように扱われました。私もその中の一人でした。なぜ忘れられないのか。いのちは一度失われたらもう二度と戻ってこないという事実。知っていながら見ないふりをしてしまった後悔。ふがいなさ。またあの人のような人は大勢いて決して一人だけの話ではないという悲しみ。見えないところで同じような出来事はたくさん起こっているであろう。なんとかしたい、なんとかしないといけない。忘れられないことは、忘れられない。身体の中にあります。ここから活動をはじめていきます。後藤美香