水の流れ
東京から盛岡に向かう道中、気がかりでありました北上コンサートが完売となり、まずはひと安心し、盛岡へ向かえましたことがありがたいです。ふと何かを忘れているような感覚があり、その都度、気になることややるべきことがあるかのかと確認すると、何もないことに気づきます。何かを忘れているように感じるのは、長い間の心配症ではないかと感じ、苦笑します。頭が何かにとらわれていると時間が止まったように、抜け出せませんが、何が問題かを整理し、解決へ向かい考えれば良いだけとは今になればわかるのです。頭がはたらき始めれば心配事はなくなるのだと経験し、今まで心配という重い荷物を背負いながらも素晴らしい人生を生きてこれましたことに感謝し、余計な荷が降りたこれからは今までが比でない程、多くを実行し、実現していける道を一気に創っていけると感じています。
今日の道中、心に浮かぶ、ジェンダー講座の凄さばかりを考えました。昨夏、東京にて大ジェンダー講座を開催させていただいたので、本当に久しぶりに経験させていただきました。化物が生命から抜けていく様が見えていました。私だけでなく、会場全体を覆う巨大な悪魔、化物が最後は光と融合し、変わっていきました。夜に熱が上がり、全身だるくなる変化に驚きました。私は滅多に熱が上がりませんので、よっぽどのことと感じました。ちょうど、翌日はえりかちゃんと富士山のふもとへ行く約束をしていました。朝になり熱があり、しんどかったので、行けないことを伝えに行ったのですが、えりかちゃんが、元気になるようにと、栄養剤のようなドリンクを私にくれました。気持ちがありがたく身にしみ、しんどい状態でしたが、私は行く事を決め、ふらふらな体で酷暑の中を歩き続けたのでした。酷暑により生命の内に絡んでいたあくが抜けていくようでした。あの時に食べた富士山の湧き水で創ったというかき氷の美味しさが生命に沁み、かき氷を頂きながら時折吹く風が心地良く、幸せな時を過ごしました。その時に、子供の頃は毎夏、富士山のふもとで過ごしたことを思い出し、最も純粋な心が戻ってきた感覚が生まれ、涙が出る程うれしかったのです。何がと言葉によって表現することはできませんが、本当の私が戻ってきた感覚がうれしくて涙がこみ上げてくるのです。そして本栖湖へ行くめぐりとなり中学の時に本栖湖をサイクリングした時に見た富士山を見たのです。その場所から見る富士山が私にとっては最高だったのです。心に刻まれた美しい富士山の姿を再び見ることができ、また涙があふれてくるのでした。その時の一瞬一瞬は、本当に私が戻ってきたと涙に暮れる瞬間瞬間でした。それから、一回一回の講座、コンサートにて劇的な経験の連続をさせていただき、本命の本流と表現が生まれたロシアへの道が拓かれました。そして、3月3日の京都での大ジェンダー講座からキリスト教との関わりの記憶が戻ってきたことにも大変驚いています。空白であった期間の記憶が戻りつつあり、何か心がときめくのです。
お茶室の「高麗」の看板を先生に書いて頂く時、スタッフが用意してくれた私の書道のお道具箱に入っていた墨を先生にお見せした時、すごいものだね。もったいないから他の墨でいいよ、とおっしゃったのです。先生は言わずにもなんでもわかってくださるので魂が報われます。その墨を見た途端に当時の記憶が戻ってきたのです。空白であった期間に使っていた書道のお道具箱だったので、突然思い出すことがあり、驚いたのでした。先生がすごいとおっしゃってくださった墨を本当に久しぶりにすりました。その墨で先生は「高麗」の看板を書いてくださいました。このようなことが何故かうれしい最近です。覆いがとれていく感覚なのです。余計な覆いが全てとれ、素のままの自分で生きていける時が来た喜びが生まれます。
そして今、盛岡に来させていただき、北上でのコンサートを開催させていただくのです。いつも東北センターでの講演会にてお話させていただいていますが、先生にお会いする10ヶ月前、体が動くうちに北へ向かいたく、たどり着いた地が盛岡だったのです。北上川の水面に光を見、生きていくと意志が生まれた瞬間は永遠、と今も感謝しています。先生にお会いした時に此の時の経験をお話した時、真の自分の生命の光を見たとおっしゃっていただき、生命の奥で深く合点が行きました。先生でなければ、このような事をわかってくださる御方はおられません。真実であるので、私の生命は助かったのです。言葉に表すと、「北上川の水面に光を見た」という一言ですが、私にとって生きるか死ぬかの出来事であったと感じている経験です。わかってくださる先生にお会い出来たので、今、生きていられることに深く感謝します。北上は先生の奥様の故郷です。女性の源と感じています。一回一回のコンサートは要であり、外せるものではありません。私にとっては真の自分を100%実現する人生が秒読み段階と感じ、とても心がときめき、胸が高鳴るのです。北上と心の中で言うだけで、清らかな水が生命の内に流れ最も美しい女性の生命の源へと向かう美しい水の流れを感じ、心が澄んでいくのです。ありがたい気持ちが溢れてまいります。ありがとうございます。