比叡山にて
先生のご家族とのぬくもりあふれるひと時のあたたかさがずっと胸にあり続ける道中でした。日が沈む時の夕日に染まる山々の姿に神を見ます。神宿る自然の生命とひとつに生きる人間の人生を考えます。これからはおおいなる存在とひとつに生きる時代です。今日も月が満ちています。八坂の塔に挨拶をするといつもと違う光景が見え、どのような意味があるのかと考えます。今日となりましたが、京都にてコンサートを開催させていただきますので、コンサートに向かい、自然の生命も目に見えない世界も動いていることだけははっきりとわかります。何事が起こるのでしょうか。とてつもない事が起こる兆しを感じ、武者震いが起こります。八坂から比叡山に登ると、気温3度と記されています。とても寒いです。寒さと共に身に感じる苦痛があります。最近は、暗く寒い世界を感じる時、冷たい風が吹きます。27日の府中でのコンサートにて「全面的な愛」を経験させていただき、アントレプレヌールサロンにてその意味を先生から教えていただいた時に、「人間は一人で生まれ一人で死んでいく人生作られた」とお聞きした時、幼い頃から感じていた言いようのない寂しさ、虚しさの原因であるとはっきりとわかりました。それは受け容れ難く、堪え難いことでした。まさに死に至る恐怖であり、生きることが辛く死にたくなる原因でもありました。この世界は暗闇の中を一人ぼっちでいる状態に見えます。すごく暗い世界で冷たい風が吹くのです。この経験をしてからは、人に会っても街に出ても、暗く冷たい風が吹くのです。「全面的な愛」を知らない人間であり社会であると身にしみます。が、全面的な愛を知らない人たちは、気づくこともなく、生きているのだと考えると、悲しいこと身にしみます。工房に来てくれた仲間とも話していました。世間のほとんどがこの暗い冷たい風が吹く空気より知らないのだから、当たり前となって生きてしまうし、いだきで経験できた人でもこの空気ばかりに触れていたら、次第に慣れてしまい、完全に外れていくのだと感じました。私は思わず、「いだきに来ないとダメね」と言っていました。いだきに来ないと外れていることすらも気づかずに一人で死んでいく寂しい生き方となってしまいます。私は、全面的な愛を経験できましたことが幼い頃から求めてきた事の答えとわかり、心からありがたい気持ちで生き始めました。今日となりましたが、コンサートがありますことがありがたくてたまりません。ありがとうございます。