次へと
東京に帰る日の朝、窓のカーテンを開けると、外は霧に包まれていました。いつも仲間が工房のお掃除に来てくれるので、コーヒーを淹れ、準備します。帰る日は、仲間が工房に集い、皆でいそいそとお掃除をしていると国創りの息吹を感じ、風が吹きます。朱蒙様が最初に作った平城跡にて見た雪原が胸に広がり、早春の香りを運ぶ風が吹くのです。ここから始めていければいいといつも感じますが、いつも帰る日なのです。この度も大きな山を越えたのだと感じています。一週間も経っていませんが、長い間滞在したように感じます。帰路の車中での気を失ったか如くの深い眠り方に恥ずかしながら自分自身が大変驚いたのでした。こんなにも疲労困憊であったのかと自覚しました。生きて新生命を得る体験、地球上にいながら宇宙空間を飛翔しているように感じる体験は、並みの体力ではできないことなのだと今更ながら気づき、毎回体験でき、大きな大きな山を乗り越えたように感じるのは真にそのような経験であるのだとわかります。他の星に行き、帰還したような体感なのです。深く眠り、東京に着き、歩いた時には、頭のてっぺんに残る過去の意識が顔を出し、生きていることが疲れたとため息をついている自分が見え、過去の延長で生きるとこのように疲労するのだとも気づき、過去は終わりとけじめをつけることを決意しました。昨日の迎賓館コンサートにて頭のてっぺんだけが取り残されたように見えたことを思い出しました。すべて新しく生きていけるように日々生きていきたいです。目に見えない世界が見え、苦しむことが多かったことが疲れているのだとも見えるようにわかりました。これからは見えることで苦しむことはせずに、見えることを活かしていくのだと考えられるようになっていることは奇跡と感じます。
11月に入ってからは毎夜、紙に言葉を記す時、コンサートに向けて動くことを示されていることが見えます。生命の要求を示していただいているのです。コンサート開催が最も大切であり、生きる道です。見えるがまま、言葉が生まれるがままに必ず動くことをしていきます。コンサートにて新生命を得、生きていけるように新体験をさせていただいています。その場を作ることに努め、コンサートの時を迎えます。ありがとうございます。