東北の地にて
今年初めての結工房にて先生が焙煎してくださる日は、またたく間に時間が過ぎ、駆け足で仙台へ向かいました。日本初上陸のグジの新しい種のコーヒーと、今までのグジコーヒーを先生が焙煎してくださいました。鋭い味と感じた新しいグジコーヒーとスイーツは、完全にマッチし、ひとつでした。コーヒーとスイーツでひとつと感じ、とても心が満たされました。私は、少し前まで、毎日コーヒー通信を書いていました。ある時からグジコーヒーを淹れると、地球の生命の痛み、悲しみを感じるようになり、終わりゆく世界が見え、メッセージを書けずにいました。自然の生命は人間が生きている状態とひとつであると感じ、人間が美しい生命で生きていかねば申し訳ない気持ちで、いつも自分を正し生きることに努めました。今日も、なかなかメッセージが聞こえずに、何度も心澄ましました。ある時、闇に覆われた地の底にある光が表に出てくる光景が見えました。メッセージは「出会うことによって光は現る」と聞こえました。闇に覆われた地の底にある光は先生に出会い、光となり表に現れました。隠された力が一気にあらわる可能性と希望を感じます。
コーヒーは、とても美味しく、豊かな味わいに心が潤い、時に、鋭い味わいに、清涼飲料水をいただくよりも心身がさわやかになります。生命が洗われたように、生命の内に清流が流れる音まで聞こえる体感もありました。先生が焙煎してくださったコーヒーの試飲の為に、ひたすらコーヒーを淹れ続け、お客様のコーヒーも淹れ続け、モスクワへのメールの準備も行いながら、あっという間に仙台へと向かう時間となっていました。
仙台高麗屋での講演会には仙台や東北の受講生の方々がお越しくださり、皆様にお会いできますことがうれしいです。ビデオ講演会もさせていただき、東北の地にてぬくもりあるひと時を過ごさせていただき、心がぬくもります。最後に即興詩を詠ませていただいた時、目を閉じた瞬間に、胸に押し寄せてくる魂を感じ、声を出して詩を詠むと、涙こみ上げ、涙声となっていました。胸の奥が動き、震え、涙があふれ、自分ひとりの表現ではない魂の声が聞こえます。先生と出会ったコーヒーからのメッセージと重なり、地に埋もれていた魂が現れたのだとわかります。
東京オリンピックまでに危機を乗り越える動きを創りたく生きています。コンサート開催地が東北へと導かれます。東北は要であることを教えられていると受け止めています。動かぬものを感じていますが、動いたら日本までも変わると感じ始めました。いずれにしても無我夢中で向かうよりありません。
ありがとうございます。