東北にて
数日間、東北の地元に戻っていましたが、今日は、明日の迎賓館コンサートのために、京都に移動します。今、元気な体があって、動けます事に心より感謝します。このところは毎日、コロナウィルスの話題をニュースや知人からも聞きます。中国では、同業の方々も亡くなり、日本でも感染した方がいることを知り、本当に気の毒になりますが、自分もいつ感染するか分からない不安や恐怖に曝されている中、東北は、まだその影響が薄く、東北に着くと、ほっとするものがありました。
地元では、家族が経営する施設にて、出会った方の事が今も心の中にあります。始めてお会いする方でしたが、末期癌を患っておられ、胸が苦しいことを訴えられたので会いにいきました。少し落ち着いたころで、ふと感じたままに、持ち合わせていたミニサウンドシステムで、いだきしん先生の音楽を一緒に聴かせていただきました。死に対する不安などを話されていましたが、始めて聴くいだきしん先生の音楽に落ち着き、心惹かれているように見えました。翌日、再びサウンドシステムを戻ってお会いしに行くと、本当は、もう一度聴きたいと思っていた事を素直に話してくれました。先生の音楽を聴いていると、体が苦しくても心癒されていく事や、これまでに、こんなにゆったりと聴けた音楽がなかった事や優しい事、生きているうちに先生の音に出会えて、本当に良かった事なども話されていました。そこからは、一気に距離が近くなり、家族との関係なども話が出来たり、一緒に、先生のコンサートの様子をyoutubeで見たり、3月31日の盛岡コンサートがある事も話しました。部屋には、パンフレットが飾り、コンサートに参加したい気持ちも話されていました。翌々日にお会いした時は、先生の音楽に出会った自分の気持ちを家族に話された事も聞きました。東京に戻る日、このまま立ち去る事が出来ず、先生の音楽を聴ける環境を作り、また次回必ずお会いする事を約束して、戻ってきました。自分も、またお会いしたい気持ちであり、今、ここで表現出来る機会がある事が有り難いです。この度、足を運んだ地域は、東日本大震災では、岩手県の中でも特に被害が酷かった地域ですが、これまで、あまり足を運ぶ気になれず、自分の中でどこか避けていたところがあります。今回、自分においても、いだきしん先生の働き、音楽に助けられ、この度の機会があった事に心から感謝するとともに、いだきしん先生の働き、音楽を必要としている方々が、まだまだおられる事も教えられ、自ら、伝える機会をもっと作っていかなければと考える今です。ありがとうございます。