未知へ向かう
20日の府中コンサートをライブ配信で拝聴いたしました。仕事から帰宅して直ぐの始まりとなり、急いで座って眼を閉じると、先生の演奏なさるオルガンの音が無数の光の粒子となって心身を満たしていき、瞬く間に別次元へジャンプしました。そして続くピアノの演奏では驚きました。13日の高句麗伝説の後、初めてお聴きする先生のピアノでした。それは未知の音でした。神々しくて透き通るようで、昨日夜空に見上げた満月が心に浮かびました。音が生み出される度に、全く新たな未知の存在と出会い、瞬間瞬間が新しい出会いの連続でした。これは一体何なのでしょう?と繰り返し心に驚き、感動しながら、今まで経験したことのない先生の演奏に夢中で引き込まれました。
第二部では、深い懐かしさと未来とが交わり、内面が深く深く掘り起こされ、耕され、そこから新たな物語が紡ぎ出されて行く、そんな豊かな土壌がどこまでも展開されて行きました。子供の頃過ごした家・・二階建てに建て替える前の小さな平屋の家と、お盆とお正月には必ず帰省した田舎の祖母の家が心に鮮やかに浮かびました。そして子供時代、実は沢山の愛に育まれて自分は幸せであったと、心から肯定することが出来ました。被害者意識でいっぱいだった子供の頃の記憶がこれ程までに変わる。それは、この生命が愛に満ちていくからこそなのだと今、感謝して受けとめます。愛に満ち満ちてゆく時、頭では想像も考えも及ばぬ程のことが、自らの裡から外へ向かって溢れんばかりに展開していくと予感します。
明日のコンサートには直接参加出来ますことが喜びです。全てに参加は叶いませんでしたが、この3日間連続してコンサートを開催して下さり、空間をとおして共に居させて頂けることに感謝いたします。明日はどうぞよろしくお願いいたします。