未知なる世界への旅
先日の狛江でのコンサートと応用コースをありがとうございました。
コンサートでは、演奏中に別の世界の存在に気づきました。ピアノの美しい音の層が織りなす世界に身を置くうちにふとそのように感じたのです。やはりすべてが逆ではないかと。これまでは、コンサートで創造される世界は、限られた時間の中で創造される「特別な世界」と感じていました。これまでの人間がつくりあげた社会を中心に考えていたためです。しかし、宇宙や生命の側からみれば、自分が「別世界」と感じている世界は、実は「本来あるべき世界」なのではないかと感じたのです。そこは、内面豊かに生きる世界であり、しかも、子供の時には経験していた世界と感じたのです。
これには伏線がありました。最近、野菜の栽培を通して、これまで自分は「逆」で生きてきたと感じる経験をしていました。「逆」とは常識や知識などの枠が生命に先行した生き方です。天候など刻一刻と変化する環境のもとでは、繊細な植物の成長に必要な状況の把握と対応が求められ、判断を行う際には、まずは自身の感覚の確かさや感性、次に具体的な対策としてのアイディアや知識が求められます。そのような状況下では、例えば「夏」という常識すら邪魔になるのです。知識を活用するための理性も、生命感覚なしには全く役に立たず、枠を中心としたこれまでの生き方は全くの「逆」であったと感じるのです。
ピアノの演奏中、私は内面豊かな世界を旅していました。そこは宇宙であろうか、未知なる世界を銀河鉄道で旅するようでした。そして、その旅をどこまでも続けて行きたいと感じたのです。
続く応用コースでは、元々人間の中にある「成し遂げる力」を発揮するためにも、「ひとつ」のことに集中する必要性を感じました。最近、複数の仕事をこなすことでエネルギーが分散し、本業の環境配慮型の農業に集中するため、自分の日常を整理する必要性を感じていたこところでした。そのため、今回の講座では、ものごとを「ひとつ」に整理することが肝要と感じました。ただし「部分的」にならないためにも、成し遂げたいことの「全体」から構想し、お話しにあったように、例えば複数の目標を統合できるかを考え、お金の面からもまずは現状をしっかりと整理することで、必要なことと余計なことを明確にし、自分の時間を確保することにつなげたいと感じました。
また、近年の地球環境の変化を背景とした宇宙移住計画など話題も持ち上がる中、「人間は、温暖化など自身がつくった現在の地球という自然環境の中で生きていく必要がある」、というお話しに大いに共感し、地球の自然環境を再生したいという気持ちの大きな励みとなりました。
ありがとうございます。