未知なる世界へ

盛岡でのコンサートをありがとうございました。

第１部では、ピアノの音が未知なる世界へのいざないに感じました。自分では未知な分野に日々挑戦しているつもりでも、本当の意味での未知の中を進んでいるか、という疑問が湧きました。そして、未知を恐れるとすれば、それは過去の記憶や経験に絡み取られているからとの答えがでました。歴史は繰り返すと言われているように、わかる範囲だけで物事を繰り返し行うような一生であれば、さぞやりきれないだろうとの気持ちで後半に臨みました。

第２部では、ピアノの音に集中しながら優しい音に聴き入っていました。心は平穏で落ち着き、恐れとは無縁の世界でした。その後、頭の余計な働きが続き、体が音に違和する部分がありましたが、終演間際になると、純粋にピアノの美しい音に触れたいという気持ちだけとなりました。すると、音の美しさ繋がり、体の違和感も溶け込んでいきました。アンコールでは、水鳥の群れが舞う美しい水辺の流れを感じ、終演を迎えました。

ありがとうございます。