「ちから」
仙台高麗屋さんでの幻のコグリョカフェと電力ホールでの先生のコンサートをまことにありがとうございました。高麗屋さんから電力ホールに駆けつけられた高麗さんからどれほどに感動的なコグリョカフェであったか! 伝わってきました。
「1万年先」という先生の言葉に驚きました。人間は、生命は、いかなる存在なのか、先生のメッセージは問うてくれます。今日明日のことで精一杯になりがちな自分のなかに、先生の演奏は、未来へ向かう主体を目覚めさせてくれました。
第二部のメッセージは「文化全般」という御言葉からはじまりました。辞書で「文化」を調べますと「文明」と対比され説明されていました。「文化」は精神の活動( 学問、芸術、宗教、生活など)のこと、「文明」は「文化」に基づいて技術的物質的に発達した社会の状態、とあります。精神活動である「文化」が豊かでないと「文明」は良くなっていかないことが辞書の意味からも理解できました。先生の演奏により「豊かな精神活動のため内面的に健やかであることが全てのはじまりです」をそのまま経験させていただきました。本当のこと、幸せ、豊かさを、ただ果てしなく求めてやまない人間の心、魂。美しい女性の役に立てることこそ理屈ぬき無条件に男性のよろこびであること。ただひたすらに未来を創る「ちから」を経験しました。聴いたことのない音、あまりに美しい、言葉に尽くせぬ衝撃の波紋が、仙台のコンサート会場から世界に広がっていました。先生の御姿、先生の音に、本気でやれよと喝を入れられました。
なつかしく目覚める気持ちがあります。地中海の風、太陽、人々の笑顔。世界各地のコンサート、高句麗伝説でふれた各地の豊かな文化、魂。そして先生からお聞きしたもともとの日本人のこと。
先生、高麗さん、日夜連続の日々をまことにありがとうございます。とても3日間とは思えない大遠征のような東北3日間からご無事のお帰りと同時に東京での3日間、今日は応用コースを、心よりよろしくお願いいたします。堤 康晴