昨年のこと
働いているお店には、ねこたちが住んでおります。10匹くらいです。
だいたいはそこで生まれ育ったネコたち。たまに誰かが置いていったか、近所から放浪してご飯があるので落ち着いた子もいます。
おすのちゃっちゃと、めすのミックのお話しです。
ちゃっちゃはここで生まれ育ち、ボスの座を勝ち取り約5年、居ましたが昨年の4月、若手ボスの登場により、自分の居場所を探しにこの場を出て行ってしまいました。5年間、子猫から大人猫にるまでの子たちをめんどう見てくれました。
メスのミックも同様、ここで生まれ育ち約4年。出産も経験し一昨年避妊手術をしました。子猫たちのめんどうを見るのが得意というか、優しいネコでした。手術をしたのに他の子から生まれ育児放棄された子猫たちが群がり、おっぱいをあげてました。
ですが昨年
10月くらいからご飯を食べなくなり、私が気が付いた時にはガリガリの状態でした。お店のお客様が引けると、お店に入れてと入ってきてカゴの中で安心して寝るのが続きました。
12月1日渋谷コンサートの前日、トイレに行ったきり戻って来なかったのです。もうダメか、、と思っていたら渋谷コンサートのあの嵐の中、ミックは戻って来たのです。
そして、ふと気がつくと、嵐の暗闇の中、4月に出て行ったオスのちゃっちゃもいるではないですか!そう。戻って来てくれたのです。ミックの急を察したとしか、それか、ミックが代わりに呼んでくれたとしか思えませんでした。
渋谷のコンサートは、ライブ配信をミックと共に拝聴しました。1部はピクリともせず、うずくまっていたミックですが、休憩中に大きなため息とともにモゾモゾ動き目を見開いてくれました。微かな悲しみとともに、ミックの暖かさを感じる眼差しで私を見てくれました。
次の日には亡骸になっていました。が、顔は穏やかでした。最後に先生の音を一緒に聞けて本当に良い時間を過ごせました。
さらには、ミックと一緒に育ったオスのちゃっちゃが戻って来てくれていたので、ネコたちの命の連携を感じずにはいられません。
今もまだちゃっちゃは居てくれています。子猫たちに囲まれております。本来ならメスのミックが中心にいるところに、です。