新生命へ

三鷹でのコンサートをありがとうございました。

第一部では、「生きる力、戦う力」では、冒頭のメッセージから、これまでのステージが新たなものに切り替わると感じました。演奏が始まると、本日の仕事での経験が思い起こされました。強い日射により野菜の育苗で上手くいかない部分がありました。そして、それにまだ拘っている自分の頭に気づきました。植物の命に対する感受性を磨くなど、経験を次に生かすための学習材料として気持ちを切り替えました。しかし、地震や気象災害、中長期では気候変動など、命に関わるようなことが、何時起こるか分からないこれからの時代は、緊急事態や自分が成し遂げようとすることに関する初めての経験に対しても、失敗なく適切に対処する能力や感性を身に付ける必要があると感じました。

第二部では、過去の経験という枠を壊す必要を感じました。新たなステージに向けてこれまでとは異なる前提に自分を一新する必要を感じたからです。例えば、ピアノの音に集中するように努めていると、自分の記憶の中にある音をもとに、自分が聴きたいようにピアノの音を聴こうとする状態に気づきました。素晴らしいコンサートの経験も、自分の頭の中でつくりあげたパターンにしがみつくようなことがあれば、それが過去の枠となりかねないと感じました。このことに気づくと、音が体に入ってきました。ピアノの音の感じ方が、これまでとは裏表が逆のような体感でした。ピアノの演奏からは、国や故郷を感じました。そして、守りたい人たちのために戦うという状態があることを経験しました。

ありがとうございます。