新年の悦び
改めまして新年明けましておめでとうございます。
存在論を終え、改めて3日間の全ての繋がりに気づかされます。1日目のピアノコンサートで内面を鍛え、対談ではロシア正教のお話しを拝聴し、お餅つきでは年初めの英気を養い、存在論では内面の重要性を中心に、いだきとロシアとの関連性も明らかとなりました。まるで、3日連続のミステリーならぬ神秘解明のドラマを次々と体験するようでした。
本日の存在論では、2つの知恵という観点から、内側と外側との違いがよくわかり、ギリシャ哲学の系統を強く受け継ぐ多くの現代社会では、内と外が逆転している状況がよくわかりました。また、ロシアがなぜいだき的なのかという1日目に抱いた問いも、東方正教会やロシア国家の成立に関する歴史的な背景から明かとなりました。内面をわかりたい、という普段からの気持ちが満たされると体が温かくなるとともに、次々に謎が解明されるプロセスは、子供の頃に経験したお年玉や双六、おせち料理、お雑煮など、どの愉しみとも異なりながらも、どのような年齢になってもお正月を愉しめることは幸せであると感じました。
また、翻訳のお話しを通じて、ものごとに対して誠実に生きていきたいと感じました。例えば、過去に、どれだけ誠実に英語いう言語の習得に取り組んだだろうかという問いが生まれました。表面的な格好つけや形からではなく、ことばに対する誠実さという面から、もう一度日本語や英語などの自分のことばを見直してみたいと感じました。
2日目のお餅つきでは、例年よりも深く場に溶け込み愉しい時間を過ごさせて頂きました。顔見知り方々と新年の挨拶を交わし、桐箱から新年の抱負を明らかとし、先生のお餅つきの動きからは華麗さを感じたり、力の入れ具合などを学びました。また、つきたての美味しいお餅から1年分のエネルギーのもとを頂くことで体が悦びに溢れるなど、愉しい時間を過ごしながらも、新年を元気にスタートする準備ができました。
昨年末からのお忙しい中にも関わらず、3日間を本当にありがとうございました。本年も何卒宜しくお願いいたします。