新たに生きる
6月18日の母の手術では先生と高麗さんに命ひとつにいていただき支えていただき、たいへん長時間となりましたが無事に乗り越えることができました。言葉にできない感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。そして手術当日にたどり着けたのも、どれほどに支えていただいたことでしょう。1ヵ月前に主治医の先生からバランスの良い食事を摂って良いコンディションで当日を迎えてください、と言われたものの、心労で父も倒れ、一日の限られた時間でコロナ禍の外食も利用しにくい状況で一体どうやって毎日のちゃんとした食事を用意できるのか途方にくれていたとき、高麗さんから「キッチンラボでサポートするから」とおっしゃっていただき、それはそれは涙がでるほど強力なサポートでありました。(「いのちの食キッチンラボ」にしていただいたサポートにつきましては別途、感謝の気持ちをこめて表現させていただきます。)
18日の朝、手術に向かう母の存在はいつもの母でありながら何も余計なものはないただ生命のまま生きるだけの姿でした。前夜の6月17日三鷹コンサート第二部にて「化身」のメッセージと演奏を先生はあらわしてくださいました。手術室に向かう母の姿に前夜のコンサートの意味が感じられました。朝9時にはじまり夕方には終わる予定がまったく終わる気配がないまま夜がふけていき、待っているだけで意識が遠のくさなか、先生につながると体に血が通い心身とも好転していくのを幾度も経験しました。執刀医の先生は開始から12時間、13時間と、こえていく時間のなかでずっと踏んばりつづけてくださっています。母も私も執刀医の先生までも大きな力にまもられているのを感じました。高麗さんがずっと側にいてくださるようにひとつにいてくださり一番大変なときに一番強く味方でいてくださる高麗さんの存在をまざまざと感じました。レバノンの難民支援のことも、だから高麗さんはなさるのだとわかりました。コンテナからダンボールが届いたとき難民の方達は物をこえて、この世界に強力な味方がいることを感じ、熱い希望をみたにちがいありません。
私自身多くのみなさんから身に余る支えをいただいて生きていられていて自分はそれにふさわしく生きているかを問われ根本から生きることを変えるよりなく、本当に何もかも変えて生きるはじまりの時となりました。
重要なテーマがつづく凄まじいコンサートの日々の6月。先生という存在がお生まれになった日にむかい大きなコンサートが続きます。心よりどうぞよろしくお願い申し上げます。堤 康晴