新たな時間

コンサートが始まる前の白い太陽と雲、風の重なりが美しく、天を感じました。
明るい雨降りの今日は潤いのある音に魅せられいつもと全く違う時間の世界へと誘われました。

先日の存在論にて他人を意識した言葉も気を遣って優先することも対象化であり実存や、実存と実存との交わりとはかけ離れていることに目が覚め大変自由になりました。「私の時間」も人や世界や自分すらも意識することのない時間であることを経験させていただきました。畏れ多い存在とひとつの時間を体感し、そうしようとしている段階とは全く違う所で人や世界とひとつになっている私の時間を知りました。
始まりから光、光、光に満ちて、境のないところに天の光が満たされている大変美しい時に合う言葉はなかなか見つからないのです。哲学的な物語の如く愉しいメッセージ、ピアノの音から新しい秩序を感じここから新しく生きていく変わり目となりました。

二部では瑞々しい愛の音に溢れ、神聖なるいのちが拡がります。
私の時間が他者と一つになることが愛とこれまでのお話からもコンサートでの豊かな経験からもわかります。時間を合わせようとしたり、合わないものを保たせていたり、そもそも私の時間で生きていないという様々な場面や状態が思い起こされます。私や相手を意識せず時間に追われることもない、実存の生きる時間や愛の世界は大変素晴らしかったです。人間の生きる時間が変わることで世界が変わると確信します。
なんでも出来る力、新しく生きて行く道を得ました。

高麗さんのビデオ講演会をお聞きし毎日コンサートについてお話しし表現することを考え喜びが湧き起こりました。先日私に会いにと静岡から来て下さった女性の社長様にお話ししたくなり、美しいお花のコンサートパンフレットを渡すと、東京のコンサートにと直ぐにお応えになりあの人もこの人もとツアーを考えておられました。毎日人にお伝えしながら実際にお越しになれるように動いて行きます。

ピアノの音に潤いがあり、滝の目の前にいるような清々しい空間でした。これ以上なく幸せなコンサートを有難うございます。