新しい未来に向けて

第一部のメッセージ、「(前略)とすれば多くの無視され、あるいは押さえつけられたか、他のものに置き換えられてしまった、現在でもそういうことがありますけれども、そのような仕打ちにあった心、魂はどうなっているでしょう。」の問いかけに、ズクンと心臓拍動するところから始まったコンサート。頭により良し悪しを評価し、ともすれば排斥する働きに苦しさや寂しさを感じました。すべてを受け容れ、育んでくださるコンサートの空間に比べてなんと浅はかなことか。自らに良いようにやっているつもりでも、その実は己の首を絞めていることです。すべきことではないことが分かります。

第二部のメッセージ、「今からそのような強さ、我々のいう愛を表わし、新しい未来に向けて、その一歩を進めます」。とくに「『新しい』未来に向けて」のフレーズに胸が高鳴ります。
ずっとドキドキしていました。強く、美しく生きること。先日のアントレで自分のことばかり考えることが壁をつくっていることを自覚させていただいたばかりです。なので自分さえ良ければではなく、それがひいては皆の生命を守り、生きていける世界を作っていけることを経験させていただいたことはかけがえのないことです。
あらためて、強く、美しく生きる。そして、むやみやたらではなくありのままを表現しよう。そしてまた日常に戻ってしまうのではなく、大ロマンのなかに居続ける。それこそが私にとりドキドキする新しい未来だ。強く、美しく、も込みでプランニングだ。

中川秀之