整う身体

先週15日の三鷹コンサートでは後半になるにつれ背骨や骨盤の歪みを感じ、正しく健全な身体でないと充分に音楽のエネルギーを受容出来ないように感じたのですが、18日の応用コースでは疲れていた身体にピアノの音がエネルギーを注入するように体内に注がれ、腰から背骨を立ち上げて姿勢を正してくれるように感じ、演奏から軸を教えて頂きました。骨のお話をいだきしん先生から伺いながら、それでも腰の辺りがスッキリせずにいました。骨盤の歪みは以前から課題であり、歩く時に重い荷物を持つ肩が偏らないよう気をつけるようになりました。

20日の三鷹コンサート第1部は「親和性」でした。何故か姿勢を正しく居る状態がとても楽で、最初は森林浴しているような安らぎの中にいました。徐々に音が低音で大きく轟き、まるで体内の滞っている箇所に浸透し解し溶かして下さっているかのように感じ、動いてなかったお腹も動き出しました。正直落ち込んだ状態にあったのですが、身体から正されてゆく心地良さを感じ、スッキリしました。

第2部でも正しい姿勢でいる状態がとても楽で、腰も痛まず不思議でした。ただ首周りの凝りははっきりわかりました。首が長い体型で、首や肩の凝りは慢性化し、特に当たり前になっている左の首の付け根の痛みはよく感じられました。

突然重厚な音の重なりが身体に響き、よく聴くとアリランの旋律で、初めて聴く体感で、大陸を感じました。その後雅やかな麗しく優美に光瞬く空間が広がり、美しさが体内に拡がるのでした。

最後の演奏は突風のようで、余計なものを何もかも吹き飛ばす勢いを感じました。

最後には心と身体は整い、変な言い方ですが、身体冥利に尽きると感じた経験でした。

ピアノの音はコンサート会場の場を様々な空間に変え、時間も超えて感じられ、「ここに在る」ことをこれ程までに感じたことはなかったです。

連続コンサート初日から素晴らしい経験を心よりありがとうございました。