懐かしさ
杉並公会堂でのコンサート2日目をありがとうございました。
第一部、息を凝らしながら第一音を待ち受けました。演奏の幕が開けると、悠々と音に集中することができました。演奏の途中、普段から言語に多くを依存している状態や、自律が奪われ内面の豊かさから離れてしまう状態を感じていました。終演間際に、ピアノの音と一体となりました。風が吹き、笛の音色のような美しい唄が聴こえ、大地とともに生きた古代民族の魂の故郷を感じ、どこか懐かしさを覚え深く感動しました。
第二部では、ピアノの轟音が空間に雷鳴の如く目一杯に響く迫力に息が止まりました。終演直前には、優美なピアノの音ともに、静寂の野に優しい黎明の光が差し込み、人類の源、さらにその源の懐かしさに触れて心温まりました。
ありがとうございます。