愛を取り戻す
一つの小さな命である私は、仙台で毎日生きています。
仙台は、縄文初期より人が住み、命を育む滋味豊かな土壌の上にある街です。
アーケードを吹き抜ける風に彩りを与える、七夕の吹き流しが似合う街です。
島崎藤村の詩「初恋」が載った詩集『若菜集』の詩の多くは、藤村が仙台の学校の教師として赴任した一年間に、仙台の名掛丁にあった下宿屋で書かれたものだそうです。
仙台高麗屋さんから発せられるマーブリングの光は、沢山のコンサート開催を経てかなり仙台に広がり、爽やかな青い光が満ちていると、私は感じます。
本来は、子どもの健やかな遊びの文化を、大人も共有し共に育む柔らく優しい土地と、私は感じております。なぜなら、ここで生きる私は、児童文化が大好きだからです。
海と山が、水と風の流れで繋がり、樹々の葉が光輝く、大いなる自然の中で、人間が生きている街が、私にとっての仙台です。
大好きな仙台が、命の輝きを取り戻せる本日のコンサートを、ありがとうございます。
高橋 由珠